大規模修繕工事竣工 本駒込某物件(東京都文京区)

2019/06/29 ブログ

大規模修繕工事竣工 本駒込某物件(東京都文京区)

 

工事は、技術的に特に難しい問題は無く、修繕委員会のご理解ある対応を頂き順調に進捗しておりました。

工事も終盤に差し掛かったころ、ルーフバルコニーに面した入居者から次の様なご指摘を頂きました。

曰く「ルーフバルコニーの雨水排水口の口径が改修の結果ずいぶん細くなってしまった。これでは雨水が排水しきれず溢れてしまう。直してほしい。」との事でした。

 

実は筆者も、改修前よりずっと細くなった改修ドレインの口径に懸念を覚え、排水量計算により排水がさばき切れるのか調べた処、計算上ではクリアしている事を確認したばかりでした。

入居者へ、通常良く用いられる工法であること、また基準に基づき計算した結果においても基準をクリアしている旨説明しましたがご納得いただけませんでした。

施工者と共に何度も検討し既存ドレイン金物の一部をけずり取るなどの異例の方法まで行う試行の末、ふた周り大きな口径の改修ドレインへ差し替えることができました。当初口径不足と感じながらも「計算上では説明がつくから」と、自分自身を黙らせてしまっていたことを深く反省した次第です。

普段より“入居者さまの見方です”と公言しているのに果たして実行出来ているのか?と自分を戒め、次の監理へ臨もうと思います。

20196

株式会社創和三幸設計

/青木秀道